LINEは証拠になる?お金の貸し借り・借用書なしで使える残し方

LINE証拠・トーク履歴の保存
「借用書はないけれど、LINEには返すと書いてある」
「口約束だけだったけれど、トーク履歴なら残っている」
そんな場合、LINEのやり取りはトラブル解決の重要な証拠になることがあります。
ただし、LINEのスクショを1枚だけ残しておけば十分とは限りません。 相手から「自分が送ったものではない」「前後を切り取っている」「改ざんではないか」と反論されることがあるため、 保存方法と内容証明への書き方が重要です。
結論|LINEトーク履歴は証拠として使える可能性があります
LINEのトーク履歴は、金銭トラブル、返金請求、契約トラブル、交際・同棲解消、慰謝料請求などで、 事実関係を示す資料として使われることがあります。
もっとも、LINEだけで必ず勝てるわけではありません。 重要なのは、LINEの内容から 誰が、いつ、何を約束し、どのような義務を認めているか が分かるかどうかです。
LINE証拠で特に重要な3つのポイント
- 相手本人とのやり取りだと分かること
- 前後の会話の流れが残っていること
- 金額、返済日、約束内容、謝罪、認める発言が分かること
たとえば「お金ありがとう」だけでは弱いですが、 「5万円借りた分、来月25日に返す」「まだ返せなくてごめん」などの発言があれば、 貸した事実や返済約束を示す資料として使いやすくなります。
LINEを証拠として残すときの保存方法
LINEを証拠として使いたい場合、重要な部分だけを切り取るのではなく、 前後の流れが分かるように保存することが大切です。
おすすめの保存手順
- 相手の名前・アイコン・トークルーム名が分かる画面を保存する
- 問題の発言だけでなく、前後の会話もスクショする
- 日付・時刻が分かる状態で保存する
- スクショ画像を加工しない
- 可能であればスクロール動画も撮影する
- 銀行振込記録、領収書、メール、SMSなども一緒に保管する
あわせてやっておきたい3つの備え
- 相手のプロフィール画面も保存する:ニックネームやアイコンだけでは「本当に相手のアカウントか」が争われることがあります。プロフィール画面、トーク一覧、知っていれば電話番号やLINE IDなど、相手本人と結びつく情報も残しておきます。
- 撮影したままの元画像を消さない:裁判や交渉では、元のデータの提出を求められることがあります。トリミングや書き込みをした画像を使う場合も、撮影直後のファイルは別に保管しておきます。
- トーク履歴をバックアップしておく:スマホの故障や機種変更で履歴が消えると、証拠も一緒に失われます。LINEのバックアップ機能のほか、トーク履歴をテキストで保存したり、印刷やPDF化で「いつ・誰が・何を言ったか」が分かる形にしたりしておくと安心です。
特に金銭トラブルでは、LINEだけでなく、振込履歴、現金を渡した日時のメモ、相手からの返済意思表示などを組み合わせると、 請求の説得力が上がります。
LINEスクショを内容証明にそのまま貼れるわけではありません
内容証明郵便は、文書の内容を証明する制度です。 そのため、LINEのスクリーンショット画像を本文中にそのまま貼り付けて証明してもらうことはできません。
実務上は、LINEの内容を次のように文章で整理して記載します。
LINEのやり取りを内容証明にする3ステップ
- 整理する:スクショやトーク履歴を、日時・相手・重要な発言が分かるように時系列で並べます。
- 事実を文章にする:感情的な表現を抜いて、「いつ、どのようなやり取りがあり、相手が何を約束したか」を事実として書きます。
- 請求を明記する:返金・支払いなど何を求めるか、いつまでに対応してほしいか、対応がない場合にどうするかを明記して、内容証明で正式に通知します。
トーク履歴の書き起こし方(どこを引用し、どこを要約するか)や、絵文字・スタンプの扱い方はLINEトーク履歴を内容証明に書き起こす方法で詳しく解説しています。
令和〇年〇月〇日、貴殿はLINEにおいて、私に対し、
「〇月〇日に借りた金〇万円について、〇月末までに返す」
旨のメッセージを送信しました。
しかし、現在に至るまで上記金員の返済は確認できておりません。 つきましては、本書到達後7日以内に、下記口座へ金〇万円をお支払いください。
LINE全文を長く引用しすぎると、内容証明の字数・行数制限に引っかかることがあります。 詳しい書き起こし方法は、下記ページで解説しています。
LINE証拠が特に使われやすいトラブル
LINEのやり取りは、次のようなトラブルで証拠として使われています。状況に合わせて、詳しい解説ページもご覧ください。
- 借用書なしで貸したお金を返してほしい:このページで解説しています。相手への切り出し方は貸したお金を返してもらう言い方へ。
- LINEをブロック・削除された、送信を取り消された:LINEをブロック・削除された場合の証拠保全へ。
- 不倫・浮気の慰謝料を請求したい:不倫・浮気の慰謝料請求でLINEはどこまで証拠になるかへ。
- 職場のパワハラ・嫌がらせ:暴言や不適切なメッセージのスクショを、日時が分かる形で残しておきましょう。
- 退職日・納期・支払日などの約束:合意した日付や金額が書かれたやり取りは、約束の内容を示す資料になります。
LINEだけでは弱いケース
次のようなLINEは、証拠として弱くなることがあります。
- 相手が誰なのか分からない
- ニックネームやアイコンだけで本人性が不明
- 前後の会話がなく、一部だけ切り取っている
- 金額や返済期限が書かれていない
- 冗談とも読める表現しかない
- スクショを加工・トリミングしている
このような場合でも、振込記録、通話履歴、メール、SMS、領収書、第三者とのやり取りなどを組み合わせることで、 主張を補強できる可能性があります。
メールやSMSのやり取りも同じ考え方で証拠になる
ここまでの考え方は、メールやSMS(ショートメッセージ)にもそのまま当てはまります。相手本人のアドレスや電話番号だと分かること、前後のやり取りが残っていること、金額や期限などの約束が読み取れることが大切です。メールの場合は、送受信の日時や送信元アドレスが表示された状態で保存し、印刷やPDF化もしておきましょう。
LINEのスクショだけで裁判に勝てますか?
事案によりますが、LINEだけで結論が決まることは多くありません。振込記録、メール、通話履歴などのほかの証拠や、内容証明で請求した経緯と合わせて、総合的に判断されます。LINEは「約束があった事実」を示す有力な材料として、ほかの証拠とセットで準備しておくのが確実です。
LINE証拠を使って内容証明を送りたい方へ
LINEのやり取りは、ただ保存するだけではなく、どの発言を証拠として使うか、どのように内容証明へ落とし込むかが重要です。
クロフネ行政書士事務所では、LINEトーク履歴をもとにした返金請求、貸金返還請求、慰謝料請求、契約トラブルの内容証明作成をサポートしています。
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実例・相談事例集|内容証明の活用シーン一覧に戻る →よくある質問
LINEのスクショだけで内容証明を送れますか?
送ること自体は可能です。ただし、スクショ画像を内容証明に貼るのではなく、LINEの重要なやり取りを文章で整理して記載する必要があります。
相手にLINEをブロックされました。もう証拠は使えませんか?
ブロックされても、自分のスマホに過去のトーク履歴が残っていれば、保存して証拠化できる可能性があります。削除する前にスクショや動画で保全してください。
借用書がなくても、LINEだけで貸したお金を請求できますか?
LINE上に借りた事実、返す約束、金額、返済期限、謝罪などが残っていれば、請求の根拠として使える可能性があります。振込記録なども一緒に整理しましょう。
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