★実録内容証明 ★マッチングアプリで出会った、優しすぎる彼

マッチングアプリで出会った、優しすぎる彼

マッチングアプリで出会った、優しすぎる彼

「最初から、どこか夢みたいだったのかもしれません。」
マッチングアプリで出会い、妊娠、そして突然の裏切り——そのとき私がどう感じ、どう動いたのか。これは、実際に起きた感情の記録です。

夢のような出会い

友人にすすめられて始めたマッチングアプリで、彼と出会ったのは2024年3月のことでした。写真は優しそうで、プロフィールも誠実そのもの。3歳年上で、都内でIT関連の仕事をしているという彼からの初メッセージは「趣味が合いそうだったので、思わずいいねしました。」という一言。

やりとりはすぐに毎日になり、共通の趣味、映画、食べ物、家族の話まで。LINEに移ってからは「おやすみ」が日課となり、会話はどんどん深くなっていきました。

交際、そして妊娠

1週間後、彼からの「お茶でもしませんか?」の誘いで初対面。カフェで話した3時間は本当に楽しくて、気がつけば毎週末会うようになり、自然と恋人同士になっていました。

「結婚、考えたことある?」という私の問いに、彼は真剣な顔で「あるよ。ちゃんと将来のこと考えてる」と。完全に心を許した私は、2ヶ月後の妊娠も彼となら大丈夫と思いました。

彼の言葉を信じて

妊娠の報告後、彼は戸惑いながらも「責任は取る」「結婚しようか」と言ってくれました。私はその言葉を信じ、両親への挨拶や仕事の見直しなど、現実的な準備を始めました。

子どもの名前の候補をLINEで送り合うなど、未来の生活に胸を躍らせていたのです。

突然の裏切り

しかし5月、彼の返信は遅れがちになり、やがて一方的な言葉が届きました。

「中絶って、考えてみた?」
「俺、やっぱり結婚とか責任とか、重い…」
「無理して続けても、うまくいかない気がする」

それが最後のメッセージでした。以後、連絡はつかず、会うことも叶いませんでした。

ひとり残された不安

責任を取ると言ったのに、今はLINEひとつでそれを放り出された。心も身体も不安定な中で、頼るべき人からの裏切りを受けるというのは、想像を超える恐怖と孤独でした。

「責任取るって言ったよね?」彼が逃げたあとに私は・・・

あの日からLINEの通知が来るたびに、心臓が跳ねるようになった。

「中絶って、考えてみた?」
「やっぱり責任とか重いかも」

たった数行のメッセージで、彼はすべてを壊した。

彼が“優しすぎる彼”だったのは、たぶん「責任を取らないための優しさ」だったのかもしれない。

突然の変化と現実逃避

妊娠を告げた時、彼は「大丈夫、順番が前後しただけだよ」と言ってくれた。 でも今は、その“順番”など関係なく私をなかったことにしようとしている。

しばらくの間、私は何も手につかなかった。仕事に行ってもミスばかり。夜も眠れず、涙だけが止まらなかった。

彼ともう一度話したくて、LINEを送り続けた。でも返事は短く、冷たい。

「今は余裕がない」「考えさせて」

既読がつかない日も増えていった。

「証拠を残して」——友人のひとことで現実に戻った

そんなとき、友人に言われた一言で目が覚めた。

「ちゃんと証拠、残してる?」

彼とのやり取りや約束を、証拠として残していないことに気づいた私は、 すぐにLINEのスクショ保存を始めました。

  • 妊娠を伝えたメッセージ
  • 結婚を約束した会話
  • 責任を取ると書かれた証言

さらに、妊娠検査薬の写真、通院記録、医師の診断書も記録。 この頃から私は、“感情”より“証拠”を優先するようになっていました。

そして、たどり着いた「内容証明郵便」

Googleで検索した言葉は、「婚約破棄 慰謝料」「妊娠 責任 逃げられた」。 行き着いたのは、“内容証明郵便”という法的な手段。

LINEのメッセージでは届かない「現実」を、 文書で突きつけることでしか動かせない相手もいると知りました。

“感情ではなく、証拠と文章で戦う”

そう書かれた専門家の言葉に、私は初めて「戦ってもいいんだ」と思えたのです。

伝えたいのは“怒り”じゃなく、“責任”。

彼からの返信が完全に止まったのは、妊娠を伝えて2週間後のことだった。

既読」すらつかないまま、LINEのアイコンが変わり、タイムラインも更新されなくなった。


──逃げたな。

でも、彼を責めたい気持ちよりも先に、不安の波が押し寄せてきた。

「このまま誰にも相談できなかったらどうしよう」
「このまま私一人で、産むか、産まないかを決めるの?」

そのとき頭をよぎったのが、前回見かけた言葉。

**「内容証明郵便」**だった。


私はまず「内容証明」で検索した。行政書士・弁護士・法律系のサイトが山ほど出てくる。

だけど、どこも文章が難しい。


そんな中で目に止まったのが、とある行政書士のブログ。


「感情ではなく“事実と責任”を文章で伝えることが第一です」


この一文に、私は妙に安心した。

怒鳴りたいわけじゃない、復讐したいわけでもない。

“ちゃんと向き合ってほしい”──そのための方法を、私は探していたのだ。

ブログの中では、実際に送られた内容証明の例文が紹介されていた。

  • 妊娠を伝えた事実
  • 相手が結婚の意思を示していたこと
  • 現時点で連絡が取れないこと
  • 医療費や通院交通費の負担について
  • 読んでいくうちに「これなら、自分でも出せるかもしれない」と思えてきた。

    でも、感情が混ざると文章がグチャグチャになってしまう気がして……。

    結局、私はブログにあったLINE相談窓口から、行政書士に連絡をしてみた。

    返信は数時間後に来た。

マッチングアプリで出会った、優しすぎる彼

「お気持ち、お察しします。大丈夫です、一緒に整理しましょう」

そこからは早かった。LINEでのヒアリング、やりとりの証拠提出、文章のドラフト作成……。

そして、3日後には私の名前で正式な内容証明郵便が完成していた。

『婚約に類する関係にあり、妊娠の事実を伝えたにもかかわらず一方的に連絡を絶ったこと』
『今後、医療費その他の対応を求める意思があること』

それは、“被害者の叫び”ではなく、“法的に伝える意思表示”だった。

ポストに投函されたあとの私は、少しだけ息ができた気がした。

もちろん、これで全てがうまくいくとは限らない。

でも「何もしない後悔」より、「行動したうえでの結果」のほうが、自分を納得させられる。

あの彼に、もう一度だけ、自分の言葉を“ちゃんとした形”で届けることができた。

届いた返事

内容証明を送ってから、1週間。正直、返事が来ることなんて期待していなかった。

でも、ある日突然、スマホに通知が届いた。

差出人:彼のフルネーム

件名は「内容証明の件について」──昔の彼の優しさを思い出させる文体ではなく、どこか他人行儀な書き出しだった。

「ご連絡ありがとうございます。突然の通知に驚いています」
「当方としても誠意を持って対応したいと思っていますが、直接のやり取りは避けたいと考えています」
「第三者を交えて話せる場があれば、前向きに検討します」

一字一句を何度も読み返した。

“誠意を持って対応したい”と言いながら、“直接のやり取りは避けたい”──都合のいい言葉にしか思えなかった。

でも、彼からの「無視」状態が終わっただけで、ずいぶんと胸が軽くなった。

やっと、“私一人だけの問題”じゃなくなった。

行政書士の先生に相談すると、冷静な返答が返ってきた。

「反応があるのは一歩前進です。交渉に移りましょう。」

交渉。そんな単語、恋愛に出てくると思わなかった。

でも今は、感情よりも“解決”が欲しい。

彼が仲裁者に指定してきたのは、共通の友人だったS君。

「中立で話を聞いてくれると思う」という彼の言葉、少しだけ不安がよぎる。

(私の味方じゃないかもしれない)

でも、それでもいいかな。

これ以上、放置されるより、誰かを交えた場で話せるほうがマシ。

当日、S君が間に入ってくれて、近くのカフェで三者面談のような話し合いが始まった。

彼は一応、謝った。「連絡を絶ったのは悪かったと思ってる」と。

でも、そのあとの言葉に、私は凍りついた。

「中絶の費用って、いくらくらいなの?」

まるで商品の価格を聞くような口ぶりだった。

「私の体は、モノじゃない」そう言いたかった。でも、言えなかった。

代わりに、行政書士の先生が作ってくれた明細書を静かに見せた。

  • 通院費 28,000円
  • 検査費用 19,000円
  • 交通費・相談費用 8,000円
  • 精神的慰謝料(交渉次第)

彼は一瞬、目を逸らした。そして言った。

「全部は無理だけど、半分くらいなら……」

私はその時、怒りよりも冷静だった。

「これは“交渉”だから、感情は持ち込まない」と自分に言い聞かせた。

その日、彼は5万円だけ振り込むことを約束し、後日、残額については再度相談するということで話し合いは終わった。

後味は悪かった。でも、なにも行動しなかった昔より、私は少しだけ前に進んだ。

結末は突然に──本当に“終わった”のは、どっちだったのか?

約束の日から数日後、彼から振込があった。

金額は「50,000円ちょうど」。メッセージもなければ、名義も変更されていた。

彼の存在は、銀行取引の記録にだけ残った。

それを見て私は、妙に静かな気持ちになった。

ああ、これが“終わった”ということなんだ。

でも、それからしばらくして──突然、彼からLINEが届いた。

「やっぱり話したいことがある」

驚きよりも、「今さら?」という気持ちが勝っていた。

でも私は、行政書士の先生に相談した上で、再びやり取りを再開することにした。

「ちゃんと向き合わなかったこと、今は後悔してる」
「慰謝料とか、責任とか……あのときは怖くて逃げた」

私の中に怒りはなかった。ただ、冷静だった。

「わかった。でも、もう恋人には戻らないよ」

「あなたといた時間を、なかったことにはしない。でも、同じ未来には進めない」

それが、私なりの“終わらせ方”だった。

その後、彼は残りの費用も振込んできた。明細書に書かれた金額すべて。

連絡はそれきりで、彼のSNSアカウントも削除されていた。

彼がどこで、誰と、どう生きているのかはわからない。

でも、もう私はそれを追いかけない。

結局、恋愛は「好き」だけでは成立しない。

責任、言葉、行動──それらが揃って、はじめて人と人は信頼できるのだと学んだ。

好きだった人が、ある日突然「敵」になる。

でも、私はこの一連の出来事を“人生の汚点”ではなく、“学び”として残したい。

【完結】

ご覧いただき、ありがとうございました。

「同じような経験をしている」「これからどう動けばいいかわからない」──そんな方に、少しでもヒントとなれば幸いです。

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