同棲解消後の家具・家電はどう分ける?揉めないための所有権ルールと清算ガイド

同棲解消後の家具・家電はどう分ける?揉めないための所有権ルールと清算ガイド
同棲を解消する際、生活を支えてきた「家具・家電」の行方は、最も揉めやすい火種の一つです。特に「二人でお金を出し合ったもの」や「相手が勝手に持っていこうとしているもの」がある場合、解決は困難を極めます。
「思い出があるから」「高かったから」といった感情論で進めると、話し合いは平行線のまま、最終的には「泥棒扱い」や「損害賠償」などの法的トラブルに発展しかねません。
本記事では、家具・家電の法的権利(所有権)の考え方、公平な清算金の算出方法、そして無視や拒否を続ける相手への法的アプローチ(内容証明)について、行政書士が詳しく解説します。
1. 法的に見た家具・家電の「所有権」3つのパターン
同棲解消時の家具・家電の行方は、民法の「所有権」の考え方に基づきます。まずは、各アイテムが以下のどれに該当するか整理しましょう。
① 特有財産(どちらか一方の所有物)
同棲前から持っていたものや、同棲中に自分の収入(貯金)で購入したものは、その人の「特有財産」です。これらは、別れる際に持ち出す権利が100%認められます。相手が「今まで一緒に使っていたんだから権利がある」と主張しても、法的な根拠にはなりません。
② 共有財産(二人で出し合って買った物)
結婚していない同棲カップルの場合、折半で買ったものは「共有物」となります。この場合、一方が使い続けるなら、もう一方へその価値の半分を支払う義務が生じます。合意なく一方が独占したり、勝手に売却したりすることはできません。
③ 贈与物(プレゼントされた物)
誕生日や記念日に贈られた家具などは、受け取った側の所有物です。「別れるなら返せ」という主張は、原則として法的には認められません(撤回可能な特殊な契約でない限り)。
2. 実務的な「家具仕分け」の4ステップ
感情的にならずに家具を分けるためには、以下の手順を推奨します。
- 全家財のリスト化: 共有スペースにある家具・家電をすべて書き出します。
- 購入履歴の確認: 領収書、クレカ明細、LINEのやり取りから「誰が払ったか」を証明します。
- 引き取り希望の確認: 「どちらが持っていくか」を第一希望・第二希望で出します。
- 清算金の算出: 共有物について、現在の価値に基づき不足分を現金で調整します。
3. 家具の価値をどう決める?「清算金」の計算方法
「5年前に20万円で買ったドラム式洗濯機」を今分ける場合、10万円を支払う必要はありません。なぜなら、家電には「減価償却」があるからです。
- 中古買取価格を基準にする: メルカリの販売履歴やリサイクルショップの査定額を参考にします。
- 定額法で算出する: 家電の耐用年数を6年とし、残り年数で価値を計算します。
例:20万円の洗濯機(耐用年数6年)を3年使った場合、現在の価値は約10万円。折半なら、引き取る側が相手に5万円支払うのが妥当です。
4. 知っておくべきQ&A:同棲解消の家具トラブル10選
5. 話し合いに応じない相手への「内容証明」活用術
同棲解消後の家具トラブルで最も多いのが「無視」や「居直り」です。こうした相手に口頭で何度訴えても、時間の無駄になることが多いのが実情です。
内容証明が解決を早める理由
- 法的本気度の提示: 行政書士名の書面が届くことで、「このままでは裁判や警察沙汰になるかもしれない」という強い圧力を与えます。
- 「言った言わない」の封鎖: どのような要求を、いつ行ったかが郵便局によって証明されます。
- 住所秘匿での通知: 相手と顔を合わせたくない、今の住所を知られたくない場合でも、行政書士を窓口にして通知が可能です。
「相手が怖くて連絡できない」「正当な権利を取り戻したい」
年間200件以上の相談実績を持つプロがサポートします。
6. サポート料金プラン一覧
実際にあったトラブル解決事例を元に、解決までの流れを公開。
口約束が通用しない相手に対して、書面で合意を取り付ける技術。
一人で悩まずに、まずはご相談ください
同棲解消は心身ともに大きなエネルギーを消費します。
家具一つひとつの交渉で疲弊する前に、専門家の力を借りてスマートに解決しませんか?
【参考資料・公的機関情報】
- 民法 第249条〜第264条(共有に関する規定)
- 民法 第703条(不当利得返還義務)
- 最高裁判所 判例検索システム
- 国民生活センター(賃貸・家財トラブル相談)
※本記事は2024年現在の法令に基づき、同棲解消における一般的な財産分与の考え方を解説したものです。個別の事案により判断が異なるため、詳細な法的アドバイスが必要な場合は必ず弁護士や行政書士にご相談ください。



