婚約破棄の慰謝料請求書テンプレート【無料Word版】プロが教える書き方と注意点

婚約破棄の慰謝料請求書テンプレート【無料Word】プロが教える書き方と注意点

「結婚の約束を一方的に破られた。絶対に許せないし、慰謝料を請求しないと気が済まない」
そう考えて、今このページを開いているのだと思います。

弁護士に頼む費用(着手金だけで20〜30万円)を節約するために、自分で請求書を書きたいという気持ちはよく分かります。
本記事では、誰でも無料で使える「標準的な慰謝料請求書のテンプレート」を公開しています。

しかし、テンプレートをダウンロードする前に、1つだけ警告させてください。

【重要】感情のまま書くと「恐喝」になります

婚約破棄された直後は、怒りや悲しみで冷静さを欠いています。
その状態で書いた文章は、ただの「悪口」や「脅し」になりがちです。

「会社にバラす」「一生恨む」「誠意を見せろ」といった言葉を使ってしまうと、逆に相手から「恐喝未遂」で警察に相談されたり、支払いを断固拒否されるリスクがあります。

慰謝料請求書は、あくまで「事務的な通知」であるべきです。
ご自身を守るためにも、以下の内容をよく読み、冷静になってから作成に取り掛かってください。

婚約破棄の慰謝料請求書テンプレート(コピペOK)

以下は、一般的な内容証明郵便などでも使える標準的なフォーマットです。
Wordやメモ帳にコピーして、オレンジ色の解説を参考にしながら( )内を書き換えてください。

令和〇年〇月〇日 作成日(必須) 〇〇 〇〇 殿 相手の氏名
住所:東京都〇〇区... あなたの住所 氏名:〇〇 〇〇 ㊞ あなたの氏名
婚約破棄に伴う慰謝料請求書タイトル
あなたは私との婚約を一方的に破棄しました。 正当な理由のない婚約破棄により、私は多大な精神的苦痛と経済的損失を受けました。 1.婚約の事実 ・婚約日:【 】 ・婚約の経緯:【 】 ・結婚準備の状況:【指輪/式場予約/両家顔合わせ等】 2.婚約破棄の事実 ・婚約破棄の日時:【 】 ・理由として提示された内容:【 】 ※正当性の有無を判断できるよう記載 3.損害内容 ・精神的苦痛による慰謝料:【 ○○円 】 ・結婚準備にかかった費用:【 ○○円 】 ・その他損害:【 ○○円 】 合計請求額:○○円 4.支払期限 本書面到達後【7日以内】に下記口座までご入金ください。 (振込先) 銀行名:【 】 支店名:【 】 口座番号:【 】 口座名義:【 】 5.期限までに支払いがない場合 法的措置(調停・訴訟等)を検討いたします。 本書面は証拠保全のため内容証明郵便で送付します。 以上
ご自身で作成される場合、
以下の不備にご注意ください
  • 法的な脅迫にならない言い回しになっていますか?
  • 相手が受け取らなかった場合の対策は考えていますか?
  • 証拠として能力を持たせるための要件は満たしていますか?
もし、ひとつでも不安があるなら…
「自分で書いた原稿」をプロが点検します

いきなり作成代行を頼むのは予算オーバー…という方へ。
あなたの作成した文書を、行政書士が安価に法的チェック・修正いたします。

添削・チェックプランを見る > ※丸投げ(作成代行)よりもリーズナブルにご利用可能です

書くときの重要ポイント

  • 事実は具体的に:「いつ婚約したか」「いつ破棄されたか」を明確にします。
  • 金額は相場を意識する:怒りに任せて「1億円」などと書くと、相手は「払えるわけがない」と開き直り、無視を決め込みます。現実的なライン(100〜300万円の間など)を提示するのが回収のコツです。
  • 誹謗中傷を書かない:相手の人格を否定する言葉は一切不要です。事実のみを淡々と記してください。
その内容証明、
本当に「自分」で送っても大丈夫ですか?

単なる未払いの督促など、事実関係が明確なものであれば、ご自身で作成して送付することも可能です。
しかし、相手が反論してくる可能性がある場合や、請求金額が高額(20万円以上など)な場合は注意が必要です。
最初から「行政書士名義」で送ることで、相手へのプレッシャーや解決スピードが大きく変わります。

比較項目ご自身で作成
(個人名義)
行政書士が作成
相手への心理的圧力弱い
無視される可能性あり
強い
「専門家が出てきた」と警戒させる
法的な正確性 不安が残る
書き方次第で不利になる事も
◎ 安心・確実
法的要件を完全網羅
労力・手間かかる
郵便局への持ち込み等
ゼロ
作成から発送まで丸投げ

⚠️ プロに依頼すべきケースの目安

  • 請求金額が20万円を超える場合
  • 相手が「支払わない」と言い張っている場合
  • 感情的なトラブルで、直接やり取りしたくない場合
  • 今後の裁判も視野に入れて、証拠を固めたい場合
送付代行・添削の料金を見る > 「自分で書いた原稿の添削」も承っています

【無料テンプレ】💔男女トラブル、その他のケース

不倫慰謝料請求

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浮気相手への交際中止要求

配偶者の不倫相手に対し、関係の解消と接触禁止を求める警告。

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同棲期間中の家賃や生活費、家具購入などの清算の請求に

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一方的な婚約破棄に伴う、慰謝料を求める書式。

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婚約破棄による結納金返還請求

一方的な婚約破棄に伴い、結納金の返還を求める書式。

Wordをダウンロード ⬇

迷惑行為・ストーカー中止要求

つきまといや嫌がらせ行為に対し、警察への通報も示唆する警告文。

Wordをダウンロード ⬇
自分で書いた文面が不安な方へ
プロによる文面添削・リーガルチェック
「法的な不備はないか」「脅迫にならないか」
行政書士が徹底チェック&修正案を提示します。
料金:5,500円(税込)〜
添削を依頼する(相談無料)
※大幅な修正が必要な場合は別途お見積り

「自分で書く」のと「行政書士に頼む」のは何が違う?

テンプレートを使えば無料で作れますが、相手に与えるプレッシャーや成功率には大きな差があります。
「とにかく費用をかけたくない」のか、「確実に相手にダメージを与えて回収したい」のか、ご自身の状況に合わせて選んでください。

比較項目自分で作成・送付行政書士が作成(名義貸し)
費用約2,000円
(内容証明の郵便代のみ)
2万〜5万円程度
(作成・発送代行費用)
相手への圧力弱い
「元カノが文句を言ってきた」と軽く見られ、無視されやすい。
非常に強い
「法律家が出てきた」「裁判になるかも」という恐怖心を与える。
文章の法的不備リスク大
感情的な表現で「恐喝」と言われたり、重要事項が抜ける可能性がある。
安心
法的に有効かつ、相手が言い逃れできない論理的な文章を作成。
自宅住所バレる
内容証明には差出人の住所記載が必須。
隠せる場合がある
行政書士事務所の住所等を記載し、窓口になれるプランもあり。
精神的負担重い
相手の反応を全て一人で受け止める必要がある。
軽い
「プロがついている」という安心感がある。

投函の前に、プロのチェックを受けませんか?

婚約破棄の慰謝料請求は、最初の一通(ファーストコンタクト)が命です。
ここでナメられたり、揚げ足を取られる内容を送ってしまうと、その後の交渉で不利になり、もらえるはずのお金がもらえなくなることさえあります。

「自分で書いたけど、これで本当に大丈夫かな…」
「相手に変な言い掛かりをつけられないかな…」

そんな不安がある方は、郵便局で投函する前に一度、行政書士のリーガルチェックを受けてみませんか?

内容証明サポート・料金プラン一覧

ご自身で試したい方から、住所を知られたくない方まで。
目的とご予算に合わせてお選びいただけます。

【無料テンプレート】
基本フォーマット
¥0
まずはお試し・情報収集に
  • 一般的な内容証明の基本書式
  • 差出人・相手方情報の記入欄付き
【行政書士による完全サポート】
作成+発送代行プラン
¥19,800
何も書けない方・忙しい方向け
  • WEBヒアリングで詳細をお伺い
  • 行政書士が全文作成・修正1回無料
  • 内容証明+配達証明を差出人名義で発送代行
【速攻作成・速達プラン】
行政書士名で代理通知&速達
¥29,800
期限が迫り緊急性の高い方に
  • 差出人名を「クロフネ行政書士事務所」として発送
  • 相手方に本人の住所・氏名を開示せず通知
  • 証拠を残す配達証明付き内容証明で発送
  • 急ぎの依頼に優先作成&速達で手配

執筆者情報

執筆者の顔写真

深沢文敏

内容証明専門家・行政書士

行政書士登録番号:第14130403号

一部上場企業を退職し独立、事務所を開設。内容証明郵便の作成支援において10年以上の実績を持ち、年間200件以上の相談に対応。特に男女関係、金銭トラブル、契約解除などビジネス法務に関する内容証明作成を得意とする。素早い対応と分かりやすい説明そして的確なアドバイスで、多くの依頼者の悩みを解決に導いている。

→ 深沢文敏のプロフィール詳細を見る

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